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メディカルコラム

くすりのかたち やさしいきもち

2015年11月27日

普段わたしたちが目にする錠剤の1錠の中に実は薬の成分が

数ミリグラムから数十ミリグラムしか入っていないことを知っていますか?

 

数ミリグラムから数十ミリグラムとは、風が吹けば飛んでしまうようなとても少ない量です。

では、どうして普段見かける錠剤の大きさになっているのでしょうか。

それは、デンプンや乳糖などの添加物で体積を増やしてから固めているからなのです。

つまり、錠剤は有効成分と添加物の集合体というわけですね。

 

最近では「水なしで飲める錠剤」など、飲み方を工夫された薬の広告を目にする機会が増えましたね。

このように錠剤の形にはそれぞれ理由があります。

 

それでは、錠剤の種類をいくつか見てみましょう。

 

【裸錠(素錠)】

有効成分に乳糖やデンプンなどを混ぜ、そのまま固めて錠剤にしたものです。

 

【糖衣錠・フィルムコーティング錠】

裸錠(素錠)の周りを砂糖やフィルムで覆った錠剤で、苦味やにおいなどを抑えます。

 

【腸溶錠】

胃で溶けずに腸で溶けるように加工した錠剤です。胃酸で分解したり、

胃を痛めたりする成分を含んでいるものや、

効果の発現を遅らせたい場合などに用いられます。

 

【徐放錠】

薬が少しずつ溶けるように加工された錠剤です。

少しずつ溶け出すことにより、血中薬物濃度の推移を緩やかにすることができ、薬の効果が長時間持続します。

これにより服用回数を減らすことができます。

 

【口腔内崩壊錠(OD錠:Oral Dispersing Tablet)】

唾液程度の少量の水で溶けるように設計されているため、口の中で溶け、水なしで飲むことができる錠剤です。

最近では味がついているものも開発されています。

 

【チュアブル錠】

飲みやすいように錠剤を噛み砕いて飲む錠剤です。通常、錠剤を噛み砕くと効果が効き過ぎたり、

効き目がすぐ切れてしまったりしますが、

錠剤を飲むのが苦手な子どもや水分制限されている方などに処方されます。

 

【舌下錠】

文字通り舌の下に挟み、有効成分を吸収させる錠剤です。

舌下の粘膜から取り込まれるため即効性があり、狭心症の発作時の治療薬にも用いられます。

 

【バッカル錠】

頬と歯茎の間に挟んで、頬など口の粘膜から取り込まれるように開発された錠剤です。

舌下錠と似ていますが、薬を置く場所が異なり、有効成分の効き目は舌下錠のほうが早くなっています。

薬の置く場所が頬と歯茎の間のため、舌下錠より誤って飲み込むことが少ない錠剤となっています。

 

このように錠剤には様々な種類があり、飲みやすさの工夫や効果の適性によって形を変え、

研究を重ねて飲みやすく、よく効果がでるように進歩しています。

飲む人のことを考える作り手のやさしい気持ちが、錠剤の種類から伝わってきますね。

 

しかし、このように飲みやすく工夫された薬も、

薬を飲むことが難しい方や苦手な方には飲みにくい場合があります。

そこで次回のメディカルコラムでは、服薬を手助けしてくれる「オブラート」について説明します。

 

薬には正しい用法がありますので、医師や薬剤師の方のご指導のもと、正しく服用しましょう。

 

以上、メディカルコラムでした。

 

(参考文献)

・日本調剤株式会社

 http://www.nicho.co.jp/medicine/type/

・役に立つ薬の情報~専門薬学

 http://kusuri-jouhou.com/nyuumon/katachi1.html