東七株式会社 ホーム | インフォメーション | メディカルコラム | 愛のおくすりダイアリー

メディカルコラム

愛のおくすりダイアリー

2015年7月2日

皆さんは「おくすり手帳」を持っていますか?
誰もが一度は、病気や怪我をして、医療機関で薬をもらった経験があるのではないでしょうか?
そんな時に役立つ「おくすり手帳」についてご紹介したいと思います。


おくすり手帳とは

医療機関で処方された薬の情報を記録する手帳のことで、患者さんが病院や薬局にかかったときに
おくすり手帳を提示すると、 処方された薬の名前・使用方法、例えば飲む量・飲むタイミング・回数などを
薬剤師の方に記入してもらえます。
また、副作用歴・アレルギーの有無・過去にかかった病気・体調の変化、
その他気になったことなどについて自分で記入することができます。
あまり知られていませんが、ドラッグストアなどで市販のお薬を買った場合にも記録することができます。
このように医療機関と患者さんがお互いに情報交換ができるものがおくすり手帳です。


おくすり手帳の起源

おくすり手帳は、1993年に起きたソリブジン薬害事件がきっかけとなり導入されたと言われています。
別々の病院から、飲み合わせの悪い抗ウイルス剤と抗がん剤の処方を受け、併用した結果、
重篤な副作用が発生したというものです。
国の制度として取り入れられたのは2000年からで、もともとは一部の医療機関や調剤薬局で
“患者の健康を守りたい”という愛から始まったサービスだったようです。

おくすり手帳の役割

では、お薬手帳と私たちの健康はどのように繋がっているのでしょうか?
 
 1、薬の重複を防ぐ
    複数の医療機関にかかっている時でも、薬の重複を防ぐことができます。

 2、飲み合わせのチェック 
    他にどんな薬をのんでいるか分からないと「飲み合わせの悪い薬」や
         「一緒に飲んではいけない薬(併用禁忌)」が処方されてしまうことがあります。
    お薬手帳でその危険を防ぐことができます。

 3、副作用やアレルギーを防ぐ
    過去に薬での副作用やアレルギーがある場合、その旨をお薬手帳に記載しておけば、
          その後、同じような薬が処方されてしまう危険性がなくなります。

 4、緊急時ほど大事なデータ
    旅行先、引っ越し先、病気で入院の時なども、今服用している薬がすぐに分かり、
    医師に伝えるのに便利です。また、緊急時には信頼性の高いデータとなります。
    このように、医療機関にとっても患者さんにとっても健康を守るために大事な役割を果たしているのです。

さいごに

持病を抱えて薬を飲んでいても、処方されている薬を正確に把握している人は少ないのではないでしょうか?
東日本大震災では、おくすり手帳を持っていたおかげで、避難所などでもこれまで飲んでいた薬の情報を伝える
ことができ治療の助けになった場面もあったそうで、おくすり手帳の存在が改めて見直されています。

自分は健康だからと軽視せず、いざという時に自分を守れるよう「おくすり手帳」を常備しておきましょう。

以上、メディカルコラムでした。

≪出典≫

 ・東日本大震災におけるお薬手帳の活用事例  日本薬剤師会

 ・主役は患者さん。伝えよう、広めよう、お薬手帳の大切さ  ファーマシストマガジン